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生徒インタビューレポート 鈴木 奈央(110期)

2016/04/01

鈴木奈央生徒

やっぱり自転車が一番楽しかったので、ここまで続けています

「自転車を始めたきっかけは、小学校の頃に親戚のおじさんがロードに乗っていて、そのおじさんの子供(元・愛三工業の鈴木謙一選手)がプロのロードレースで走っていて、それで、私とお兄ちゃんにも小さいロードを組んでくれたことが始まりです。小学校2年生の終わりくらいか3年生くらいの頃ですね。
バレーボールとか水泳とかも色々とやったんですけど、やっぱり自転車が一番楽しかったので、ここまで続けています」
高校時代から自転車競技で活躍してきた鈴木奈央。
彼女が高校3年生の時には、ガールズケイリンに進むのか、大学で自転車競技をするのか、その進路には関係者の多くが注目していた。
その彼女がガールズケイリンの道を選んだのはどうしてだろうか。
「高校3年生のアジア選手権で加瀬加奈子選手と一緒になり、加瀬選手と二人部屋になった時に、ちょうどそのとき進路を大学か競輪かで迷っていたんですけど、加瀬さんと話して、自分も加瀬さんみたいになりたいと思ってガールズケイリンへ進もうと思いました」
だが、その決断までにはやはり相当悩んだそうだ。
「はい、すごく迷いました(苦笑)。でも、自分で自立して、自分のお金で自転車をたくさん買いたいと思ったからです」

競輪学校に入る前に師匠も決まった。
「深澤伸介さんです。(弟子に)入ったのは、学校に入るって決まってからです。師匠につかないといけないって聞いて、自分は競技と競輪両方やっていきたかったので、それを理解していただけるというところと、家が近くて、という感じで、深澤さんにお願いしました」

鈴木奈央生徒

仲間と切磋琢磨して、少しずつ強くなっている実感が持てます

「学校生活は大変なこともたくさんあるんですけど、やっぱり21人の仲間と一緒に切磋琢磨して、ちょっとずつ、ちょっとずつ強くなれているのが自分でもわかってきているので、すごくいい環境にいられているなと今は思います」
と学校生活について語ってくれた。
「一番苦手なのは朝の練成の階段です(笑)。走るのがすごい苦手なんで。運動神経あんまりよくないんですよ(笑)。最初の頃は本当にきつかったです。でも、だんだん慣れてきてきました。」
「自主練は、ダッシュは鍛えたいんですけど、なんか自分の好きなほうをやっちゃいます(苦笑)」

競走訓練はどうだったのだろうか。
「在校1位なんですけど、すぐ下にいるし、やっぱり自分はオリンピックを狙ってこの学校に入ったというのもあるので、ちゃんとここでも一番になって、日本でも一番にならないと世界では戦えないので、まずはこの学校を一番で卒業したいという思いがあります。最初は、先行にこだわって、先行して逃げ切るっていうレースにこだわってたんですけど、最近はデビューしてからの実戦に向けて、自分で始まる前に先行するとか、捲るとかって決めて、その展開にもっていけるように今は練習しています」
競走訓練で一番心がけているところは?
「自分でレースを作るというところで、人が動いたのに乗っていったらどうなるかわからないし、なので自分で必ず動くっていうのは意識してやっています。
やはり学校のレースと先輩たちのプロのレースでは、ちょっと見ていて違うなという部分があるので、なるべく自分が出るレースは外のレースに近づけられるように、自分から動きを、みんなとは違う動きをしてみたりとか、考えながらやっています」

課題を聞くとこう答えてくれた。
「ダッシュ力が課題ですね。測定室で測定をした結果を、前回生とかの成績とかも比べて見たんですけど、持久力のほうでは追いついているんですけど、ダッシュ力が1秒くらい違っていたので...。そこを鍛えてしっかり勝負できるようにしてデビューに向けていきたいと思います」
デビュー後をしっかり見据えての発言だった。
だが、強い地脚は武器になると思うが。
「でも、ダッシュがないとその武器を活かせないと思うので。藤巻(絵里佳)さんはもうダッシュがすごいので、自分が先行してちょっと緩んでいる間に、ボーンって行かれたりしていますからね。だから、そういう相手の時にどうするかを今考え中です(笑)」

在校1位を守りきったが、それもプレッシャーがかかっていたことだろう。
「そうですね、メンタルはこの学校に入ってから、けっこう鍛えられたと思います(笑)」

鈴木奈央生徒

オリンピックは、夢を叶えるためにも絶対に出たいですね

卒業したらしたいことは? と聞くと、「なんだろう...」と少し悩んでから、こんな答えが返ってきた。
「あぁ、まずは車の免許を取りに行きたいです。早生まれなので、アジア選手権(2015年の)に参加していたら、まだ免許を取りにいく時間がなかったんです。(免許がないと)親に迷惑かかっちゃうんで」
ガールズケイリンに進む動機もそうだが、ずっと今まで支えてきてくれた両親に負担をかけたくないという気持ちが伝わってくる。
「親に恩返しをしないといけないですね。
(デビューしたら)ずっと自転車をやってきて、自転車関連でしか色んなところに行っていないので、皆で旅行に行きたいです」
と笑顔で話してくれた。

デビューしたらどんな選手になりたいか。
「加瀬選手に憧れて入ったので、加瀬選手のような心の強くて、格好いい選手になりたいです!」

デビューしてから先輩選手との対戦には不安もあるのだろうか。
「今は学校でしか競走をしていなくて、デビューしている先輩方がどういう感じなのか、見ているだけじゃわからない部分とかもたくさんあると思うので、不安もあるんですけど、不安をなくすくらいの練習をもっとしていかないといけないなと思っています」

そして、もちろん競技の方の目標は東京オリンピック出場だ。
「東京オリンピックは、小学校のロードを始めたころに、オリンピックに出たいとずっと思っていたので、その夢を叶えるためにも出たいですね。しかも、それが地元の静岡県で開催されることになったので、絶対に出たいです!慣れているバンクでやれるっていうのは自分にとっても有利なほうに動くと思うので、頑張って目指したいですね!
今は中長距離でやっているので、中長距離の種目をやっていきたいと思っているんですけど、やっぱりガールズケイリンを本格的に始めて自分がどういうふうに伸びるかとかまだわからないので、どの種目でも狙っていけるような選手になりたいです。(オムニアムの)エリミネーションとかをやっていると競輪の練習にもすごくなっているなと自分では感じます。そういうふうに繋げてやらないと自分の中でいっぱい、いっぱいになっちゃうので。(今までやってきた中で得意な種目は)2km個人追抜きかな。日本記録を出したことは結構自信になりました。でもエリートなると距離が増えるので、けっこう、そこで悩んでます(笑)」
まだまだ伸び盛り、色んな可能性を求めながら、頑張っていってほしい。

「競輪学校でしっかり訓練をして、みなさまの前でかっこいい姿を見せられるような車券に貢献できる選手になるので、応援よろしくお願いします」
ツブ揃いの110回生の中で、在校1位を達成した鈴木奈央。注目されプレッシャーも強いだろうが、それを押し退け、さらに高い目標に、強い芯を持ったその姿勢で挑んでいってほしい。

鈴木奈央生徒