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生徒インタビューレポート 鈴木 彩夏(110期)

2016/04/01

鈴木彩夏生徒

以前より気持ちは強くなり、辛い練習も自分のためだと思ってやっています

鈴木彩夏がガールズケイリンを目指したきっかけから話してもらった。
「一番は父(鈴木康雄)の存在があります。最初は父に勧められて、そこから目指したいなと思うようになりました。父と同じことをやるのは少し緊張したり、最初はお母さんが心配して、あまり頑張れっていう感じではなかったんですけど、今は2人に応援してもらえているんで、頑張っていきたいです」

競輪学校生活はどんな感じだろうか
「うーん、今は楽しくやっています。練習はきついですけど、やりがいがあるし、選手になれると思ったら辛いことも頑張れます」
と前向きに話してくれた鈴木だが、108回生の第1回学科卒業認定考査で落ちた時はとても落ち込んだそうだ。
「学校から帰った後はけっこう......精神的にきつい方が大きかったです。でも絶対に復学して、選手になるんだって思って地元での練習を頑張っていました。もう一回、110回生で再入学させてもらって、今はまた頑張れているんで、今回生でよかったなと思います。訓練に対する自分の姿勢とか、意気込みがたぶん前回生時よりは意志が強いと思っています。それに皆が暖かいので、受け入れてもらっているので嬉しいです」

そう言える鈴木は精神的に強いように思えるが、どうだろうか?
「今年は強いです。前回生時はなんかやらされている感の方が強かったんです、自分的に。でも、今年は自分から頑張ってみようっていうのが多いし、訓練でも嫌いなメニューとかあるんですけど、それを嫌々やらないで自分のためだと思ってやれるようになりました」

競走訓練について聞いてみた。
「競走訓練はまだまだ全然ですね。自分の戦法としは、こういう感じというのはうっすらあるんですけど、まだ確立していない感じがあるので、もう少し人の後ろにつくのがうまくなったり、自分で動けたり、一瞬の判断をできる人になりたいですね」
レースに臨むスタイルは?
「マークとか追い込みですね。父にも、そういう技術をたくさん教えてもらっているんで。脚質も親と似ていて、だから『お前はがっつり先行しても残れはしないから、マークでしっかり追い込めるようになれ』って言われているので、そっちを鍛えていきたいと思います。(乗っている姿が父にそっくりと)すごく言われます。教官の先生にも言われますし、地元で練習していても地元の選手の方にも言われるし、松戸で練習しているんですけど、施行者の方とかにも『康雄さんそっくりだね』って言われるんで(笑)。自分では意識しているわけではないんですけど、無意識にああそうなんだなと思います。でも、それでお客さんに名前を覚えていただけるなら、それもいいかなと思っています」

鈴木彩夏生徒

トップスピードの持続の強化が課題ですね

課題はどんなところだろうか。
「課題は、持久力は去年よりだんだんついてきて、ダッシュもついてきたんですけど、トップスピードを長い時間保てるってことができていないんですよね。瞬発とかなら瞬発でいけるんですけど、長いのだったら長いのでいけるんですけど、その中間の、一番トップスピードを長くキープすることが出来ないんで、トップスピードの持続の強化を頑張っています。でも難しいですね。どうしたらいいのかなって思います。ダッシュがあっても、技術がなければ競走では勝てないから。だから技術の面も向上させていきたいなと思っています。
(108回生では)競走訓練は10レースくらいしか出てないで帰っちゃって、だからレースもあんまりわからなかったんですけど、家にいる間に、実戦はしてないんですけど、技術は頭に入れてもらったんで、今回はちょっとは動けているのかなと思います。やっぱり自分が走っている時も、この展開ってあのときテレビで見た展開だから、自分も同じ動きをしてみようかなってすると、それがうまくいったりもして、そういう時はいい着に入れたりします。でもまだまだ自分で考えて動くと、もう着にも入れなかったりするんで、そこはたぶん脚の問題なんで、そこは脚をつけて、動けて勝てるようにはなりたいです」

高校時代はサッカーをしていた鈴木に、自転車とサッカーの一番の違いはどこか聞いてみた。
「サッカーはチームで一つの目標を目指すんですけど、自転車は一人一人目標が違う。でも、まだ学校生なんですけど、サッカーのチームで活かされた協調性とかはここでも活かせると思っています。サッカーはボールだったので、ボールは別に自分と一緒に動かないですけど、自転車は自分と一緒に動くからなんか頼れない。ボールには頼れるけど、自転車は自分の力じゃないと、力が伝わるから、自分が強くなきゃ自転車も強くならないっていうのは感じました。スポーツを小さい頃からいろいろやってきた中では、(自転車が)今一番きついスポーツだなと思っています。きついけど一番やりがいもあります」

デビューしたらどんな選手になりたいのだろうか。
「ファンに愛される選手にはなりたいと思っています。あとは努力の出来る選手にもなりたいですし、細かい目標はまだ決まってないんですけど、とりあえずがむしゃらに頑張っていきたいと思っています。一番近い選手は父だと思っているので、父みたいになれたらいいなと思っています。父のような長く愛される選手になりたいです」

鈴木彩夏生徒

今になって父の気持ちが全部わかるようになりました

小さい頃から父の姿を見ていたが、今になってわかることも多いという。
「小さい頃、実際に競輪場に行って見たこともあるんですけど、何をやっているんだろうって最初はそんな感じだったんです(笑)。練習も一回いきたいって言って、低学年くらいのときに松戸に連れて行ってもらって父の練習を見学はさせてもらっていて、でもただ走っているから、別になにも思わなかったんです(笑)。でも、今それを振り返ると、辛いことをしていたんだなと思います。(選手にならなければ)わからなかったと思います。お母さんも怪我も見てきて、その怪我の痛みとかも、あんまり痛いって言わないんですよ、父は。痛みに強いってお母さんとかは言っていて。でも自分は無理です(苦笑)。無理でした。怪我は何回かしたことがあるんですけど、父と同じ傷ができて、ああこんな痛みを味わっていたんだなっていうのも、今になって父の気持ちが全部わかるようになりました」

卒業後にしたいことはあるだろうか
「本当は108回の時に卒業してデビューまでの間に取ろうと思っていたんですけど、それが出来なくなって、だから今年卒業してから、とりあえず車の免許取りに行きます。車を買うのが選手になってからの目標なんで。それまでは父にお下がりの車をもらって、父の車がなくなるので、父に車を買います(笑)。色々買ってとか言われので、だから頑張って、父にたくさん恩返しをします。それは本当に一番の目標ですね。車を買うっていうのは自分の目標ですけど、選手になってお金を稼いで親に恩返しするっていうのが一番の目標で、それをモチベーションにして競輪をしているので、恩返しできるように頑張ります」

「ファンの皆さんへ、デビューしてからはとりあえずがむしゃらに頑張るので、応援よろしくお願いします」
苦しい経験を乗り越え、110回生として頑張ってきた鈴木。彼女が自分の持つ追い込みの技術を磨いていった時がとても楽しみだ。

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