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生徒インタビューレポート 山本 知佳(110期)

2016/03/24

 山本知佳生徒

初めて見たレースはすごいスピード感があったし、華やかだと思いました

中学から大学まで、ずっと陸上で砲丸投げをしてきた山本知佳。彼女がガールズケイリンを知ったのは陸上部の先輩の影響だったそうだ。
「大学時代の先輩・中西大さんが競輪選手を目指していて、『女子の競輪もあるんやで』って感じで教えてもらったのがきっかけです。
ちょうど大学4年生の就職を考えていた時期で、大学が体育大学だったので、教員の勉強をしていたので教員になると思っていたんですけど、そういう話を聞いて目指してみたいなというか、新しいことに挑戦してみたいという気持ちがあり、ガールズケイリンを目指しました。」

ずっと続けてきた砲丸投げからいきなり種目が変わるが不安はなかったのだろうか。
「ガラッと変わるので、自分に自転車が合っているのかという迷いはあったんですけど、でも、全身の瞬発力というのは自転車に通じるものもあったので、そういうところを活かしていけたらいいなと思って始めたというのはあります」

やると決めたら、敵情視察ではないが競輪場にも見に行ったそうだ。
「自転車競技も知らないし、競輪も知らないしなので、目指そうと思ったときに一人で競輪を見に行きました(笑)。岸和田競輪場で、ちょうどガールズ開催があって、ちょっと見てみようと思って。すごく寒かったんですけど、寒い中一人で見ていました。まず競輪場に入るのが怖かったですね(笑)。寒かったんですけど、スタンド席でポツンと座っていたら、通りすがりのおじさんに『寒ないんか?』とか聞かれて、『寒いです』とか言いながらでした(笑)。レース間が長いとか、そういうことも全然知らなかったんで、どうしていいかわからなくて、何もないバンクをずっと見てました(笑)。でも、レース自体は見ていて、やっぱり自転車なのにすごいスピードもあるし、面白そうだと思いました。自分にもできるんじゃないかと思いました。そんな簡単なもんじゃなかったですどね(笑)。やってみるとすごくきついですけど。でも、レースはすごいスピード感があったし、華やかだと思いました」

 山本知佳生徒

まずは自分の武器を見つけるのが一番の課題ですね

「生活自体はすごく楽しいし、充実しています」と学校生活について聞くと、そう答えてくれた。
楽しい時は?
「やっぱりみんなで騒いだりとか、ワイワイやっている時が一番楽しいですね」
きついことは?
「うーん、きついのは...そんなにないけど、でも、やっぱり、ゆっくりお風呂に入りたいというのはあります(笑)。時間に結構縛られてしまうので、その中でうまくやっていかないといけないので。寝る時間なども決まっていますし、そういう部分ですかね。でも、そこまでめちゃくちゃきついなあとかはないですね。(時間がきっちり決まっている方が)それが楽な部分もありますよ」

競走訓練ではどんなことを心がけているのか気になる。
「着外も目立ってしまっているんですけど、課題を持ってやっていて、得意じゃない戦法とか、得意じゃない展開とかも試してみたりしていると、考えがまとまってなかったり、やっぱり苦手な展開だと思うようにいかないなというのは思います。師匠(堺文人)にも『色々と試してみたらいいよ』と言われているので、チャレンジしようと思っています」

今の課題を聞いてみた。
「やはり自分の武器みたいなものを見つけたいというか、作りたいと思っているんですけど、なかなか難しいです。例えば、ダッシュ力が一番でもないし、持久力があるわけでもなく、中途半端なので...。まずは自分の武器を見つけるのが一番の課題ですね」

自転車の経験が浅い山本だが、最初に競走訓練を走った時はどうだったのだろうか。
「初めての競走で思ったのは、意外に冷静に走れているなというのは思いました。初めの頃の方が先行してみたりとか、自分で思い描くものがあったので、色々と試せていて、動けていたような気がします。今は自分の苦手な展開とかがわかってきたので、そういうことにチャレンジとかしていくと、すごい自分が予想していない行動をしてしまったりしています(苦笑)。動くタイミングを間違えてしまったり、後方におかれたり、そういう反省が多いですね」
レースにおいて、その反省は次に活かすことも重要だ。
「うーん、同じことをしてしまうこともありますね(苦笑)。でも、活かそうと思っています。着が悪いとき、『あ、しまった』と思ったときに追いかけるんですけど、届かないことが多いですね。やっぱり、その一瞬、一瞬の出遅れが致命傷というか。やっぱりみんなもすごいレース数こなしてきて、レースもわかってきているし、なかなか思うように動けなくなってきたなというのは最近思います。でも、どんな展開でも着に絡みたいんで、そこを目指したいと思います」

 山本知佳生徒

常に着に絡む選手を目指します

話していて、穏やかで芯の強いイメージを受ける山本だが、小さい頃はどんな感じだったのだろうか。
「負けず嫌いでしたね。お姉ちゃんが1つ上なんで、習い事とかしていてもお姉ちゃんには負けたくないみたいな感じで、常にお姉ちゃんを追いかけて負けないって感じで張り合っていました。
あんまり表に出す方ではないですけど、結構、負けず嫌いです(笑)。そういう負けず嫌いなところは、やっぱり自転車は勝負の世界なので、今も出ているかもしれないですね」

デビューしたらどんな選手を目指すのか?
「自在選手で、しまったという展開になったとしても、立て直せて、着には絶対に絡むみたいな、この選手を絡めて買ったら絶対に当たるってお客様に思ってもらえるような選手になりたいです」

選手になるにあたって、和歌山に引っ越した。
「住んでいたのは大阪なんです。選手を目指す時に、大阪か和歌山かで迷ったんですけど、きっかけを作ってくれた人が和歌山でお世話になっていたし、和歌山はすごく練習環境もよくて、やはり環境はすごく大事だと思ったので。やるなら逃げられないじゃないですけど、自転車一本でいけるような環境を作りたいと思い、思い切って和歌山に引っ越して、初めての一人暮らしが始まりました」

和歌山は女子は山本だけだが、練習などはどうしていたのだろうか。
「はい、女子は初になります。練習も女子は一人なので、練習グループではずっとしていたんですけど、選手の皆さんと同じメニューをするときもあるし、別のメニューで一緒にやらせてもらったり、あと追走とか、バイク誘導とか引いてもらったりとか。でも、併走とか集団もがきみたいなのは、なかなかやっぱり追走してもちぎれますし、全然一緒にはなかなかできなかったんですけど、選手の皆さんがいろいろ考えてくださって、女子が一人でも全然苦ではなかったですね。控室もアマチュアなんですけど、一つ部屋をもらって。他のアマチュアはローラー場でみんな一緒なんですけど、自分だけ結構いいお部屋を用意してもらって(笑)、いつもそこで過ごしていました。
初のガールズなので、施行者さんもいろいろたぶんバックアップとかしてくださると思うので、その期待を裏切らないようにしっかりやっていきたいと思っています」

「常に着に絡む選手になって、ファンの皆様の期待に応えられる選手になろうと思っています。頑張りますので、応援のほどよろしくお願いします!」
反省とチャレンジを繰り返し、徐々にレースが上手くなっていく山本。彼女のデビューが待ち遠しい。

 山本知佳生徒