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生徒インタビューレポート 坂本 咲(110期)

2016/03/10

坂本咲生徒

高校生の時はどちらに進むか悩みましたが、今は後悔していないですね

「自転車を始めたのは、父がロードを趣味でやっていて、それで私も小学校2年生くらいから自転車をイヤイヤやり始めて、あの頃は泣きながら練習していました」
そんな坂本咲がガールズケイリンを知ったきっかけは中学生の時に参加したガールズサマーキャンプだったそうだ。
「ロードのチームのなるしまフレンドの社長さんと私の親が知り合いで、その方が、新聞にガールズサマーキャンプのことが書いてあったって教えてくれたんです。その新聞を駅に捨ててしまったんですけど、思い出して、駅に取りに行ってくれて、それを見て応募しました」

その中学生から選手になろうと思ったのはいつぐらいだったのだろうか。
「高校で自転車をやって、進路について高校2年生くらいから悩んでいました。大学に進んで自転車競技をやるか、競輪選手になるか、色々と悩みました。
川崎競輪場の練習会みたいなのに参加した時に、今、師匠になっていただいた吉田晴行さんが、私の練習環境があんまりよくなったので、『川崎に練習しにきていいよ』って言ってくれたんです。その時は決めてなかったんですけど、競輪場で練習するようになって、競輪選手になりたいなと思いました」
それと、4年間、大学で自転車競技をやっても、1個、1個の大会はあると思うけど、本当に集中してやれると思わなかったし、競輪選手になって競技を続けるのも、自分のためになると思ったんです。親からも『大学4年間行って、勉強、自転車、遊びってやるよりも競輪学校に1年間行って、厳しいところで自分を鍛えた方が、人としていい経験が出来るんじゃないか』って言われました。ガールズケイリンの道に決めて、今はあまり後悔はしていないですね」

坂本咲生徒

師匠からは、学校では集中してもがくように言われています

「競輪学校はつらいと聞いていたんですけど、110回生の皆はいい人なので、練習はつらいんですけど宿舎の中では落ち着くっていうか、気が休まるっていう感じです。訓練を頑張れば、ここでリラックスできるって感じですね」

坂本にとって競輪学校の生活はどんなものだろうか。
「最初は時間が決められていて、ご飯を食べたらすぐ練習なのでとても忙しかったんですけど、最近は慣れてきて、練習にも集中出来たり、オンオフの切り替えも出来るようになって、充実しています。
楽しい時は、寝ている時と(練習や授業から)帰ってきてアイスを食べている時ですね(笑)。
きつかったのは、最初の頃に、1日120kmとか乗り込んでいた時があって、あれはちょっとヤバかったです(苦笑)。午前中にバンク100周を2回やって、午後から1kmサーキット90周とかありました。それが時間内に終わらなくて、でも、先生に『今日は目標距離を乗せるから』って言われて、自習練の枠で乗りました」

そんな苦しい乗り込み中はどんなことを考えて走っているのか気になる。
「あと何周とかですね。もう、きつ過ぎたら頭の中で歌を歌ったりして、ごまかして、なんとかやっています(笑)。頭の中に流れる曲は、うーん、掃除の時に流れる曲とか、1kmサーキットをもがいていて、キツくて、何も考えてない時とかは、もう全然知らない自分で作ったみたいな歌が頭の中で流れていて、こんなんじゃタイム出ないとか焦りながら走っていました(苦笑)」

競走訓練については
「自分よりもタイムが早い人たちに展開で勝てたりすることもあるんですけど、外入をしちゃって重注が多かったので、今はそうならないように気をつけています。後ろを見ると注意されるので、ちょっと脇の下からちょっと見て、いないことを確認してから入るようにしているけど、後輪の3分の1かぶっていたり、ギリギリで入っちゃっていることが多くて。いつもレースが終わった後に先生がVTRを見ながら説明をしてくれるんですけど、まず違反した人からで、『まず○番の動きを見ろ』みたいな感じ注意されるんですけど、そこで自分の番号が呼ばれないか、いつもハラハラしています(笑)。
インに入ると、先生に『外から行け』って言われるので、外から行って、なるべく脚がつくように練習を兼ねて思ってやっています。
先行もしなきゃいけないってわかっているんですけど、以前に先行してみたら、先行って言えないくらいのヘボヘボで終わっちゃって(苦笑)。自分、ダッシュ力がなくて悩んでいるので、ダッシュで千切れても追いついて、追い込む、そこから一気に捲る脚はあると思うので、とりあえずそれを得意にして頑張ろうと思っています」

今の課題は「ダッシュ力の強化と、上半身の筋力作り」だそうだ。
「やっぱりダッシュのある人が全力で先行とかで逃げると、その時点で千切れちゃうので、ダッシュ力の強化ですね」
競走に重要な中速からのダッシュ力をつけるにはバイク誘導の練習がいいとされている。
「(帰省中に)吉田さんがいつもバイク誘導をしてくれます。1日中、引っ張ってくれるんです」

その師匠の吉田晴行選手からアドバイスは
「学校中は、集中してもがくこと、それと、もがいていて、ここまでって言われても、その後のもう1踏み、もう2踏み、最後までもがく。そういうことの積み重ねで違いが出てくるからって言われています」

坂本咲生徒

強くて、優しい選手になりたいです

学校を卒業したら何かしたいことは何か聞いてみた。
「自転車以外は、寝たいし、買い物に行きたいですね。学校に入って、外出できる週は4回くらい連続で行きました。すごく楽しかったです」
そして、一番大きな声で答えてくれたのが
「髪を伸ばしたいです!」
ということ。昔は長めだった髪を競輪学校に入るにあたりバッサリと切った。しかも、学校中は前髪がかなり短めに切り、それを先生方がチェックされる。それを早く伸ばしたいと言っていた。
それと、趣味であるピアノもやりたいことの1つだそうだ。
「趣味は小学校2年生の時からピアノをやっていて、競輪学校に入る前、高校3年まで続けていました。今はもうあまり弾けないと思います。けど、選手になっても、ちょっと上手く時間をやりくり出来るようになったら、ピアノをやりたいですね」

デビューしたら目標のスタイルや選手は?
「石井寛子さんです。ずっと競技をやっていて、今の選手で自転車競技あがりの人は意外と少ないと思うんですけど、その中でも活躍していらっしゃるので。試験の前に、師匠がたまたま会議か何かでいない時があったんですけど、その時にちょうど寛子さんが川崎に練習に来ていて、ハロンの駆け方とか後ろについて一緒に駆けてくれたり、とても親切にしてくださったんです。そういう強くて、後輩にも優しく出来る選手になりたいと思っています」

「今は学校で強くなれるように精一杯練習して、選手になってからも、一流の人たちと同じように戦えるように頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします」
ほんわりとした雰囲気の下に秘められた闘志、その開花に乞うご期待!

坂本咲生徒