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生徒インタビューレポート 齋藤 由紀(110期)

2016/03/22

齋藤由紀生徒

いきなり豊橋に引っ越して、周りにびっくりされました

「仕事をしていて何か運動を始めたくて自転車をやろうと思った時に、知り合いの選手から、『ガールズケイリンがあるよ』というような話を聞いて、それで、どうせやるなら、お金になる方がいいなと思って、チャレンジしてみようと思いました」
齋藤由紀にきっかけを聞くと、こんな思っ切りのいい言葉を聞かせてくれた。
「最初は、地元の函館で、知り合いだった大森慶一選手に頼もうと思ったんですけど、豊橋でT-GUPっていうガールズ選手育成プロジェクトがあるって、たまたまフェイスブックか何かで目について、それで、コーチがいた方がずっと見てくれていいから、そっちに行った方がいいんじゃない?っていうアドバイスをもらって、仕事もやめて、豊橋に引っ越しました。周りにはびっくりされました(笑)。
函館だと冬季移動しなくちゃいけないというのもあったので、それだったら、豊橋で登録した方がいいかなと思ったので」

齋藤にスポーツ歴を教えてもらった。
「小学校は水泳をやって、中学校で陸上をやっていたんですけど、その後は本格的に何かをやっていたというのはなくて、本当に趣味でオフロードバイクをやったり、スノボに行ったり、ジムに通ったりくらいだったんですけど」
そんな齋藤がガールズケイリンを目指した。
「とりあえずやってみて、後悔した方がいいかなって思ったんです。
けっこう無計画と言えば無計画です(笑)。豊橋競輪場でも、一応選考会みたいなのもあったんですよ。でも、やる気枠みたいな感じで取ってもらえました。パワーマックスとかで計ったんですけど、全然数値はよくなくて。後から聞いたら、本当はちょっと切られるところだったけど、やる気はあったので豊橋に入れてもらえたので、それはよかったですね」

齋藤由紀生徒

耐久訓練は、同期に恵まれたなって感じた瞬間でした

「学校では、調子を崩してしまいました。ちょっとずつ良くなってきて、競走も勝てなかったけど、勝てなかった理由もちょっとわかってきたので、やっと着内に入れたりするようになってきました。ギアの上限が決められているんですけど、皆はけっこう上限のギアとか、前1枚落としで走っているんですけど、それでも自分には重たかったみたいでした。1日に2レース行いますが、思い切って2レース目にギアを落としてみたら、全然ついていけない時もあったのが、それがついていけるようになったんです。自分は踏みがまだ力ないので、回転でいった方がいいんだなっていうのが見えました。
ギアを変えた時に、ついていけると、すっと出れる瞬間があって、『あ、これだ』と思ったので、徐々にそういうのが増えていったらいいなと思います」

調子を崩した原因はどのようなことだったのだろうか。
「力みなのか、右足だけピンと立っちゃうようになって、そこを気にし過ぎちゃったら、どん底まではまってしまいました。重たいギアが踏めないというのがあって、軽ければ、一応、立っても、左を使えばなんとかなる感じだったので、そんなに負担にならずに出来たので、そこが直せれば、また重たいギアも回せるようになるし、学校に入ってからそうなっちゃったので、そこを改善できていけば、よくなってくるかなと思います」

学校生活の楽しい時は?
「練習が終わって、皆でアイスとかご飯とかお風呂に入っている時が幸せですね。『終わったー』みたいな感じで(笑)。
6月くらいに体調を崩してしまって、いいことがないと言えばないんですけど、耐久訓練は思い出深いですね。自分が遅くても、皆が合わせてくれて、なんとかゴール出来たので、すごい同期に恵まれたなって思った瞬間でした」
こういう言葉の端々に110回生の仲のよさを感じる。
「他の回生とかわからないけど、今回生は皆協力して、皆で卒業しようっていう風に頑張っています」

齋藤由紀生徒

プレッシャーを感じても、それを力に出来るように頑張りたいです

デビュー後はどのような選手を目指していくのだろうか。
「先行して、レース作りが出来る選手になりたいと思っているんですけど、まだ、プロの選手がどのくらいのスピードで動いているかだとかも、映像で見てもわからないので、デビューするまでに、ちゃんと脚をつけて、前に出られるような選手になりたいです」

T-GUPで注目される分、応援もすごく、プレッシャーもある。齋藤のメンタルの強さは?
「応援がプレッシャーに感じていた時期もあるんですけど、今は、その応援に助けられている部分があるので、それに応えられるように頑張りたいです!
メンタルは...、今までそんなに人の前に出ることはなかったので、そういう場面になった時というのはまだ想像つかないんですけど、プレッシャーを感じても、それを力に出来るように、そういう風になれたらなと思います」

卒業したらやりたいことは?
「服が好きなので、好きな服を買ったり、美容とかも好きなのでエステとかも行きたいですね」
そうすると、学校の指定の髪型やジャージはストレスだった?
「いや、もう割り切っています。ジャージを着ることが自転車を始めるまでなかったので、ジムは通っていた時はジャージじゃなくてもいいので、もうそこからでした(笑)。楽は楽なんですけど(笑)、本を見ていると『欲しいな~』っていうのはあります。だから、卒業して、稼げるようになったら、好きな服をいっぱい買いたいです」
やりたいことがあるのは、モチベーションに大きくつながるだろう。
「そうですね。それから、弟とかも協力してくれたので、自転車を始める時にお金貸してくれたり、親の反対を押し切って出てきたようなものなので、函館に帰った時に、レースを見てもらいたい、何と言うか親孝行じゃないですけど、したいですね。
今は、母とは話すんですけど、父はあまり電話にも出ないのでどう思っているかわからないですけど、でも別に、ガーガーとは言われないので...。兄とかもネットとかでチェックしているみたいなので、頑張る姿を見せられたらと思います」
ホームバンクである豊橋競輪場で走る時と、また別な本当の地元の函館競輪場のレースは違う意味で気持ちが入りそうだ。
「友達も『函館で走る時は見に行くね』って言ってくれているので、地元で走れる機会があるので、豊橋登録なんですけど、それはすごく環境的にはいいなと思っています」

「まだ先行出来る脚はないんですけど、これから力をつけて、先行出来る選手になれるように頑張りたいと思います!応援よろしくお願いします」
インタビューをしていて感じる彼女の真摯な精神。それが支えになって着実に成長していくだろう。

齋藤由紀生徒