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生徒インタビューレポート 野口 のぞみ(110期)

2016/03/16

野口のぞみ生徒

自転車ってこんなに苦しいんだって思ったけど、でも、やればやるだけ強くなるのは楽しいです

「ガールズケイリンを知ったのは、テレビがきっかけでした。加瀬(加奈子)さんたちの第1期生が色んなジャンルというか職種の方とか、幅広い年齢の方がやってらっしゃったので、自分もけっこうな年なんですけど、まだやれるかなぁ...っていうのがあって、挑戦してみようと思ったのがきっかけですね」

そう思った当時は社会人だった野口のぞみ。それまでは、ずっとバレー一筋だったそうだ。
「バレーは小学校の3年くらいからやっていて、社会人になっても少しはやっていたんですけども、ほんとお遊び程度で、社会人になってからはずっと運動をしていなかったので、出来るか少し不安はあったんですけど、何もしないよりは、まずはやってみて、ダメならダメでっていう感じでした」

もちろん、それまで競輪自体やったことも、見たこともなかった野口だが、その気持ちで一念発起でチャレンジした。
「まずはロードレーサーから乗ってみようかなっていうような感じでした。お金はなかったけどローンを組んで、ロードバイクを買ったんですよ。それで乗ってみて、『いやー、きついな...』って、それが自転車に乗った第一印象でした。
正直、自転車がこんなに深いものだとは思わなかったです。力を入れて踏めば前に進むと思っていたんですけど、ペダリングとか、全く違うところの筋肉を使って行う競技なので、なんか...もう、甘く考えていてすみませんって感じでした(笑)。こんなに難しかったんだーというのが、もうガツンってこうきましたね。
でも、けっこう楽しくもありました。やればやるだけ強くなるっていうのは個人競技特有というか、ずっと団体競技をやっていたので、だから、そこはやりがいがあるなって思います」

野口のぞみ生徒

練習グループの皆さんの力を借りて、ここまで来られたなって思います

「始めた頃は1000mTTが1分30何秒っていうところから始まったので、今考えると恐ろしいくらいのタイムなんですけど(笑)、その時は精一杯でそのくらいだったんです。ペダリングも何もわからなくて、もう一生懸命に踏んで1分30何秒でした。少しずつよくはなっているのかなと思います」
このような自転車素人だった野口が競輪学校に受かるまでになったのは練習グループの存在も大きかった。
「師匠はまだ決まってないんです。でも、一応、練習を一緒にしてくださっているグループがあって、そこには入らせてもらっています。
佐世保競輪場ではなくて、ロードのメンバーなんですけど、井上昌己さんとか荒井崇博さんとか西田将士さんとか、山口光太郎さん、船倉卓郎さん等と、大きな干拓地のところで、1周10kmくらいあるんですけど、そこで練習しています。
練習をさせてもらっているという感じで、皆さん強いので、全然追いつけもしないし、周回なんかも千切れまくっているっていう感じなんですけど」
本当に色々と声をかけてくれます。学校に来る前にも、西田さんが同級生になるんですけど、自転車の何から何まで準備してくれて、自転車を組み立ててくれて、いってらしゃいっていう感じで送り出してくださいました。
本当に皆さんの力を借りて、ここまで来られたなって思います。1人でやっていたら到底出来る競技じゃないって思ったので。ずっと1人で練習していても受かることはなかったと思います」
と、練習グループへの深い感謝の気持ちを話してくれた。

野口のぞみ生徒

同期の仲間に切磋琢磨を学ばせてもらっていますね

一度、社会人を経験してから競輪学校に入ると時間や規則に悩む人も多いが、野口はどうだろうか。
「正直、規則とか面倒だなって思うこともありますけど(笑)、でも、卒業しないことにはプロとしてやっていけないので、皆で『学校中は我慢しようね』って声を掛け合いながら、頑張っています(笑)。
楽しい時間は、練習が終わった後の瞬間が最高に楽しいです!(笑)
皆も言うと思うけど、土曜日の午前の練習が終わった後、もう肩の荷がおりるっていうか、スッとします。でも、練習しないことには強くならないので、そんなことは言っていられないんですけどね。
あとは、アイスとか幸せですね~。31歳にして初めてです、練習後のアイスの幸せを感じるのは(笑)。若い子にエネルギーをもらいながら、必死でついていってます」

学校生活の話を聞いていて、感じるのは110回生の仲の良さだ。
「本当に仲間に恵まれたなって思います。でも、仲がいいけれども、勝負事になると目の色が変わるというか、そこは別物として皆考えているので、そういう考え方は出来ているかなと思います。あまり闘志をむき出しにする人はいないけど、内に秘めたところが皆あって、本当に研究熱心ですし、逆に、自分は年配の方なので、若い子たちのそういう姿を見て、勉強になります。皆が頑張っているから自分もやらないとなっていう、切磋琢磨っていうのも学ばせてもらっていますね」

競輪の奥深いところは、闘志や頑張る姿勢が全てレースに表れるところだろう。
「そうですね、本当にレースに性格が表れますね。
着に入ると楽しいんでしょうけど、まだまだ、自分は競輪のことも、戦法ってこともまだ曖昧だし、レース展開のイメージとかも曖昧というか、何となく描けるっていう感じなので。やっぱり鈴木奈央とか上手いので、そういう子たちの動きを見ながら、勉強させてもらっていますね」

野口が競走訓練で心がけているのは?
「理想像としては先行で逃げ切りが理想ですけど、これは簡単ではないですね。鈴木奈央とか小学校から自転車に乗っているから、それだけの練習の差があって、そこはこれかでも、少しでも埋めていくようにしなければいけないです。まだまだ脚が足りないです。
やはりというか、まだ自分のイメージ通りには全くいかないですね。出させられたーとか、出切れんかったーとか 課題はたくさんあります!もう山ほど!それを1つ、1つクリアしていかないといけないですね」

デビューしてからの目標はどのようなことだろうか。
「先行逃げ切りの出来る選手になりたいです。その脚をつけることが目標ですね。
憧れの選手は、まだ見当たらないっていうか、皆、すごいって思うんですけど、自分は人よりも感覚で選ぶというか、逃げ切った気持ちとかをイメージして、気持ちいいだろうなって、見ていて気持ちいいですし、怪我もないですし、メリットを取るなら、やっぱり先行かなって思っています」
だが、同時に一番きつい戦法でもある。
「そうですね。先行しながら自分の力をつけるというのも考えて、着外を取るのは悔しいし、でも、今は着よりも脚をつけていきたいです。まだ、迷いというか先行で逃げ切れるかなっていう弱い気持ちも出て、先行で出切れないとか、し切れないことの方がたくさんあったりとか、でも、ちょっとそのまま、誰も(視界に)いない世界でゴールしてみたいなっていうのはあります。それが目標ですね。
デビューに向けて、先行で逃げ切れるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」
先行逃げ切りと高い目標を掲げた野口。脚をつけた、その先が楽しみだ。

野口のぞみ生徒