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生徒インタビューレポート 藤谷 はるな(110期)

2016/03/25

藤谷はるな生徒

初めて競輪を見た時に、私はこれがやりたいって思ったんです

「私の父が料理人でレストランを経営していて、小さい頃からその姿を見てきていたので、本当は料理の道に進もうと思っていたんです。でも、その時にたまたま自衛隊のことを知って、自衛隊には給養員という料理を作る専門の部署があると聞いて、自衛隊も好きだし料理もしたいし、ちょっとスポーツとか体を動かすこともしたいというので、自衛隊を高校卒業時とその1年後の2回ほど受けたのですが、補欠合格で採用されなくて入れなかったんです。その後、自分の今後の将来を本当にどうしようかと悩んでいた時に、ちょうどオリンピックが決まった日で、車券場で働いている知り合いの方がうちの店でお食事をされて、母がなんとなくガールズケイリンとオリンピックの話を聞いて、それを母が私に話をして、そこでガールズケイリンの存在を知りました。
その後、競輪場に連れて行かれたんですが、見た瞬間にもうすごいなあって思って、これが本当にプロの世界なんだなと感じ、競輪に一目惚れしちゃって、そのときに競輪選手になろうと決めました」
藤谷はるなにとって、競輪に一番惹かれたところはどんなところだったのだろうか。
「見る前は競輪がギャンブルのイメージしかなかったんですが、見た瞬間に『あぁこれはスポーツなんだ』っていうことを感じました。あとは、美しくて、強くて、迫力があって、もうなんて言い表せばいいのかわからないんですけど、感動しちゃって、私はこれがやりたいって思ったんです」

やりたいという思いが芽生えてから、実際に始めるまでは順調とは言い切れなかったそうだ。
「やはり最初はずっと料理の道に進みたいと思っていたので少し悩みはしたのですが、でも、やはり今しかできないからと思ってガールズケイリンを目指そうと決めて、母に話して、その競輪場で働いている人にも相談したりしました。どこで練習するかっていうところで、私は出身が山口県なので、防府とか小倉とか色々と考えたのですが、そのとき偶然、茨城の選手とたまたま会う機会があって、『ちょっと取手競輪場に練習に来てみない?』みたいな(笑)。(その時の選手は)芦澤大輔選手です。それで、ご縁が繋がって、とりあえずものになるかどうか見てもらおうと思って、1月くらいに取手のほうに行ってみてもらいました。で、その一ヶ月後に正式に取手のほうで見てもらうことが決まりました。で、そのときに師匠も大園宏さんに決まりました」

女子選手のいなかった取手で始めたというのはどうだったのだろうか。
「取手は(ガールズは)私が初めてだったんですけど、もともと、やはりガールズ開催に地元のガールズ選手がいないのはどうだろうっていうのがあったそうなんです。
私は逆に知らない場所だったからすごくよかったなと思っていますし、取手の皆さんも本当に一生懸命教えてくれて、色んな選手がアドバイスをくれて、すごくいい環境だなって思いました。プレッシャーに感じことも少しありますけど、私はそこはあんまり気にしないというか、それが普通というか、生きるのもやっぱりみんなに支えてもらっているから、そのために走るというか、お礼はなによりも私が頑張って走ることだなと思っています。選手の方にも、練習してたら車券を買いに来てくれるファンの方も『はるなちゃん頑張ってよ』って応援してもらって、本当に元気をもらえます!」

藤谷はるな生徒

皆と切磋琢磨してできるというのは本当にすごくいい環境だと思います

選手になるための通過点・競輪学校は藤谷にとってどんな場所だろうか。
「毎日がもうバタバタで忙しいんですけど、やっぱり楽しいこともあったり、皆と切磋琢磨してできるというのは本当にすごくいい環境だなって思います。
きつかったのは、私ちょっと長距離系が苦手なので、そういう練習の時はつらいと思うんですけど、でも、やりきった時は頑張ったなって実感しますね」
では、前半の乗り込み期はさぞ苦しかったことだろう。
「乗り込みよりは短いダッシュがしたいと思いながらやりきりました(笑)。長い周回練習の時は、もう何も考えずに、とりあえず数を数えながら。考えちゃダメだ、考えちゃダメだ、みたいな感じで(笑)。けど、その中でもやっぱりこういうフォームで乗ってみようとか、師匠にこう言われてたなとか考えながら乗ったりしていました」

競走訓練で心がけていたことは?
「とりあえず今は先行とか、自分が動くようにはしています。出来れば、もう打鐘先行で逃げられるような選手になりたいなというか、レースを動かせるような選手になりたいと思っています」

では、課題を挙げるとしたら?
「課題は、ダッシュは先生方からもだいぶいいよと言われているんですが、そのダッシュにさらに磨きをかけるのと、あとは一番の問題はスタミナがないことですね。1周半逃げ切るようなスタミナをつけていかないといけないなと思っています」

藤谷はるな生徒

一番格好いい先行で優勝したいですね

やはり、デビュー後も先行で勝負していくのだろうか。
「はい、先行で、将来はガールズグランプリも先行で優勝できるようなことをイメージしてやっています。 目標というのはないんですけど、やはりちょっと意識というか、奥井選手みたいな先行ができたらなと思います。それと、小林優香選手が同じ年なので、やはり負けていられないなというのはあります。(同い年の小林の存在は)プレッシャーにはなるんですけど、それでもやっぱり小林優香選手を越えないと女王にはなれないので、いつか勝てるように頑張りたいですね」
やるからにはトップを目指していくのは当然だろう。
「はい。...陸上で高校生のときにちょっと悔しい思いをして、たぶん、それがなかったら私は今こうやって競輪の道には進まなかっただろうというのはあります。400メートルハードルで、競技場を変えて初めての試合で、雨でちょっと一台目のハードルのときに飛ぼうと思った瞬間に滑っちゃって、ハードルを倒して、手をついた瞬間にハードルが一回転して下の鉄の部分がガンって当たっちゃって、それでもう準決勝敗退だったんです。やっぱりインターハイとか行きたかったので、悔しかったというか。その時には『スポーツはもうやらないだろうな』と思っていたんですけど、そこで競輪と出会って、私はやっぱり料理よりもスポーツがしたいんだというか、スポーツが好きなんだというのに気づいたんです」

学校を卒業したらやりたいことを聞くと
「もう家族とも話していて、実家には仕事のときしか帰れないと宣言しているので。だからたぶん卒業してもとりあえず練習ですね(笑)」
と笑顔で答えてくれた。目標をしっかり定めているからこそだろう。

藤谷の一番の目標は何だろうか?
「やはりガールズグランプリを先行で優勝するというのが一番です。ちょっとまだそれには全然足らないくらい夢が大きいんですけど、優勝だけじゃなくて、本当に先行で、一番格好いい方法で優勝したいですね。
まだまだ弱いですが、将来ガールズの女王になれるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします」
コツコツと力を伸ばしていく藤谷の将来性に乞うご期待だ。

藤谷はるな生徒