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生徒インタビューレポート 黒河内 由実(110期)

2016/01/28

黒河内由実生徒

悩んだけど、ガールズケイリンを目指しました

「知り合いに、弥彦競輪のCLUB SPIRITSの練習会に誘われたことがきっかけです。初めはそういうの全然知らなかったんですけど、ちょうどその時に運動したい気分だったので行ってみました」
それが高校まで吹奏楽部だった黒河内由実がガールズケイリンを知ったきっかけだそうだ。
いきなりそんなチャレンジに不安はなかったのだろうか?
「いえ、けっこう色々とチャレンジするの好きなので、どこでも行っちゃうタイプなんですよ(笑)」

吹奏楽部だったという黒河内、運動はどうだったのだろうか。
「運動は好きでした。
吹奏楽は、小学生の時に金管バンドを始めて、中学の先生に、小学校の時はそんなに大きくなかったんですけど、それなりに体格はあったので、年を間違われて、『来年うちの部活に入りなさい』って言われたのがきっかけで、頑張ろうと思って、中学に入って、『吹奏楽やる!』っていって入部したんです。その先生がすごくいい先生だったので、辞めれず、そのまま高校も吹奏楽をしました。パートは、低音楽器、チューバをやっていました」

そんな黒河内に初めて競輪場を走った時の感想を聞いてみた。
「何も(障害物が)ないので、止まらなくてもいいから、すごく気持ちよかったです。怖いとかは全然なかったですね(笑)。ちょうど、加瀬(加奈子)さんがいらして、見てくれて、加瀬さんが格好いいなと思ったというのもありました」

そこからガールズケイリンを目指したのは、いつぐらいなのだろうか。
「けっこうすぐでした。はじめは、他の違う職業につきたかったので、どうしようか悩んだんですけど、なんというか、やらないって決めた時に限って心が揺らいで、ガールズケイリンは早く始めないといけない、他のことは年を取ってからでも始められるしって思って、こっちを目指しました」

だが、いきなりガールズケイリンを目指すと言った娘を、家族は反対しなかった?
「いえ、父も母もスポーツをしていたので。逆に、父は私だけスポーツをしていなかったので、『いいんじゃない』って感じでした。でも、母はスポーツしていて、子どもが出来て辞めているので、そこから苦労しているので、最初はダメ、ダメって言っていたんですけど、最後は『自分の意思で』ってことで、決まりました」

黒河内由実生徒

先行が自分の気性に合っていると思います

学校での黒河内を聞いてみた。
「なかなかタイムは出ないんですけど、強い人と一緒にやらせてもらえるように前へ、前へ進んでやっています。好きな順って言われたら、なるべく強い人の後ろに並んでいるんで、負けないように頑張っています」

楽しいと時は?
「競走訓練ですね! 1人でもがくのはあまり好きじゃないんですけど、複数で走ると何かわからないスイッチが入って、負けたくない!って、そういう感じで走っています」
苦しいと思う時は?
「腕立てふせとか、スクワットとか、ウエイトトレーニングとか基礎的な運動が苦しいです」
と、楽しい時は競走訓練と速攻で答えるのが黒河内らしい。だが、苦手がウエイトトレーニングというのは今までのスポーツ歴の少なさが影響しているかもしれない。

競走訓練について聞くと
「楽しいです!」
と、にっこり笑って答えてくれた。
「出来る限り逃げたいなと思っているので、逃げて残れるようになるために、練習も頑張りたいです。他にも色々と試したんですけど、後ろでちまちま動いて最後に捲りにも追い込みにもいけないので(苦笑)。でも、そこの脚もつけて、何でも出来るようになりたいです」
やはり目標とするスタイルは先行だろうか?
「先行したいですね!気性に合うのが先行っぽいです。あとはイン粘りとか(笑)。
『後ろで追い込んでもお前の性格だとムリだ』って色んな先生にも言われるので(笑)。逃げた方が、自分でも、逆に変に脚を使わずにいいかと思っています」

師匠はなんと言っている?
「今は小川隆さんにSPIRITSで見てもらっています。
小川さんには、競走訓練につては『逃げるなら逃げろ。でも、たまにはイン粘りとか色々と動いてみろ』と言われています。『これをやるって決めたことだけでもしっかりやってこないと気持ちがしっかりしないから』って言われています」

学校中にやりたい目標はあるのだろうか?
「うーん、なるべく1着の数を増やしたいですね。
学校に入ってすぐはタイムが落ちていたりして、今もそこまで上がったりはしてないんですけど、練習中のタイムはいいので、そんなに気にしてないんですが。計測になると上手くいってないです。でも、その他の時は上手くいっているので、本番だけじゃないので(笑)。
やっぱりライバルがいないと。1人で走るとダメみたいです。先生にもタイムも出てないのに、黒河内は頑張っているんだから、『早く先行しろよ』って、『黒河内はこれで1着を取ったら、絶対にこの場を離れなくなるから誰かつぶしてやれ』って、けっこう言われています(笑)」

黒河内由実生徒

デビューする頃には、もっと強くなりたいです

デビューしたら、黒河内はどのような選手を目指すのだろうか。
「ここまできたら。加瀬さんみたいに先行一本っていうわけじゃないですけど、ああやって逃げ切る脚が欲しいですね。加瀬さんは人間としても格好いいです!あの、やり切っているところがすごく格好いいですね!!」
憧れはCLUB SPIRITSの先輩・加瀬だそうだ。

CLUB SPIRITSでの練習は?
「練習は、夏帰省の時は藤原亜衣里さんがいらっしゃって、一緒に練習してもらったり、田中麻衣美さんと一緒に練習しました。誰かがいらっしゃるので」
人数が多いCLUB SPIRITSらしい利点だろう。

卒業したらしたいことは?
「髪を伸ばしたいです。ずっと髪は長かったので、色々といじってましたけど。自転車を始めた時にはヘルメットに入るように髪を切りました。
普通に肩を越して結べるくらい伸ばしたいです。あとは買い物にいって、美味しいものを食べて、自由にテレビを見たいです(笑)。あとは、ここにいると自由に友達にも会えないので、会いたいですね。二十歳になったので、お酒も飲めるし、それが楽しみです」

黒河内自身に、自分の性格の長所と短所をあげてもらった。
「うーん、そういう時って意外と短所が見つからなくって、なんでも長所にしていくところが、逆に長所です(笑)」
この前向きさは選手向きだ。
「短所は、しいていえばカッとなるとそっちしか見なくなるので止まらないっていうところですね。もうそこは親ゆずりって感じです」
インタビューしていると明るいところが目立つが、真面目なところも黒河内の長所だ。
「実は真面目です(笑)。性格はしっかりしたいタイプなんで。先生にも、そんなことまで聞くのってことまで、聞かなきゃ聞かないで後で先生も怒るので、先に聞くと、皆ヒヤヒヤしています。それはあとで聞けばって後で言われます(笑)」
練習の掛け声も黒河内が一番大きな声を出している。
「それしか取り柄ないので(笑)。タイムが出ない分、声で補って。じゃないと、声から負けちゃうので、そこから負けないように!」

「出る頃には強くなって、デビューしてからは、必ず3着以内に入れるような強い選手になりたいと思います」
黒河内の元気な笑顔が競輪場で見れるまで、もう少し。彼女の自転車歴、スポーツ歴を考えれば伸びシロは大いにありそうだし、どんな選手に化けていくか楽しみだ。

黒河内由実生徒