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生徒インタビューレポート 林 真奈美(110期)

2015/11/18

林真奈美生徒

きついことは覚悟の上で、もう一度挑戦してみたいと思いました

「私がボートを始めたきっかけですが、一番上の兄がボートを始めて、そうしたら下の兄もボートを始めて、2人とも全国で活躍し始めたのです。中学校3年の頃に兄達をみて『いいなぁ』と思っていたのと、でも、何か違うことをしたいなって気持ちもあって、迷っていたんです。けど、やっぱり兄達への憧れがあり、私だけ違う方面に進んで兄達はボートの話で盛り上がって自分だけはぐれるのはイヤだなって思って。よし自分もボートを始めよう!と思いました。兄達にボートがしたい!って言ったら、末っ子だからか、『そんなに簡単なもんじゃないよ!』って言われて、『何!よし、じゃやろう!!』って決めました(笑)」
と、兄達の影響でボートを始めた林真奈美。全日本選手権舵手つきクォドルブルで優勝の経験を持つ。
そんな彼女がガールズケイリンを知ったきっかけはボートの関係者の方から教えてもらったそうだ。
「愛知県でボートをやっていたんですけど、一線を退いて地元に帰って、およそ1年くらいアルバイトをしながら仕事を探してました。ボートをやりながら地元で仕事っていうのが、なかなか見つからなくて、地元の高校生の練習に参加していた時に、ボートの関係者がいらっしゃって、『ガールズケイリンっていうのがあるよ』って教えてくれました」
その時は競輪自体も知らなかったので、ネットだったり、ユーチューブでレースを見たり、競輪選手を紹介していただいてお会いしたりしました。その時が28、29歳だったので、こういうチャンスはなかなか自分で探そうと思って探せるものではないし、何かの縁だと思って、また、もう一度挑戦してみたいっていう思いが沸いたので、きついだろうなということは覚悟の上でやってみようと思いました」

ピストに初めて乗った時の感想を聞くと面白い言葉が返ってきた。
「難しいと思いました。同じようにボートも道具を使っていたんですけど、高校から始めて12年やっていやので、ボートで使いこなせていた感覚が自転車では全くリセットされたような感じがしました。身体を左右一緒に動かしていたのが、バラバラに動かすようになったり、まだ難しいですね」
冷静に身体の動き方を感じているのは流石である。
だが、ボートで培った上半身が出来ているのは自転車にも有利なのではないだろうか。
「活きている部分と邪魔している部分があります(苦笑)。ボートの方がより自転車より上半身を使うんです。でも、自転車は例えば上半身に力がない子でも速い子がたくさんいて、同回生でもウエイトが上がらなくてもタイムがすごく出たりとか、身体のつながりだったり、そういうのが大切なんですけど、たぶん私は上半身に頼り過ぎるんだと思います。力がある分、活かせるのはいいんですけど、力みにつながっていることはよくあります。それは師匠にも言われたし、学校に入る前に他の選手からも『なんでそんなに上半身が力んでいるんだ』ということはすごく言われ続けました。活かそうと思えば、もっと活かせると思いますけど、難しいですね」

林真奈美生徒

競走訓練では色んなことをしていきたいですね

「競輪学校生活には慣れてきたと思います。今まで経験したことがないような時間の区切りをしているので、きついというより、その縛りが今日はなかったらいいのにと思うことはあるんですけど(笑)、比較的に慣れている方だと思います」
学校生活は問題なく過ごせているようだが、やはり前半の乗り込みはきつかったそうだ。
「長距離を乗るのが苦手なので、走るのも長く走るのが苦手で、もう、とにかく身体も辛いし、出来ない自分に対してストレスが溜まるし。でも、ちゃんと完璧だとか、きちんとこなせている人もいるし、自分より早いグループもいるので・・・、なんというか、自分に対するストレスが多かったですね(苦笑)」

競走訓練では何を心がけて臨んでいるのだろうか。
「得点のことを考えるといい着を取らなくてはいけないっていうのはありますけど、でも、それだけにこだわっていると、たぶん、もったいないだろうなっていう考えもあって・・・。まだ一番前で先行して、ちゃんと逃げ切る脚もないし、周りがどうしたから自分はどう動こうっていう対応もまだ出来てないので、一番は迷わずにやろうと思ったことをやりたいと思っています。
一つのことにこだわりすぎると他が見えなくなってしまって、先行と思ったら先行をしなきゃ、しなきゃってなって、後ろに引けばいいところを、脚を使っても行ってしまうから、色んなことしたいですね」

林真奈美生徒

もう一度、日本一になりたい!

師匠は藤田剣次、特に細かいアドバイスはないそうだが、きちんと見ていてくれるこんなエピソードを話してくれた。
「師匠に、夏帰省に帰った時に、・・・・・・たぶん私が夏帰省前までに色々と悩んだり、自分がやりたいことをきちんと通せなかったりして、何も言ってないのに・・・その部分を帰った時に一番最初に言われました。あいさつに行った時に『(学校に)行く時の、よしいってきます!って言ってたあのオーラがないな』言われて、『周りのこととか気にしたり、自分が今何をやるべきで、色んな選択肢がある中で何を必要かっていうのを出来てなかっただろうって、だから、成長がなかった。もっと帰ってきた時に闘志あふれるようなのを期待していたのに』というようなことを言われて、いっぱい泣きました(笑)」

また、姉弟子に小林優香がいることも刺激になっている。
「すごく大きい存在ですね!14年の3月に自分が練習を始めて、(彼女が)4月に卒業して戻ってきて、デビューする前の様子から1年一緒に過ごして、もう・・・本当にすごいなっていうひと言だし、周りからも『ここを越せば1位になれるんだぞ』って言われたので、やっていることをよく見て、トップがいるっていうことはすごくいい環境なので、それを活かさない手はないと思っています」

目標を聞くと、林らしい目標を答えてくれた。
「すごく大まかに言うと、もう一度、日本一になりたいです!やるからには日本一なりたいし、それが1つと、人としてもアスリートとしても社会人としてもちゃんと自立した、ちゃんと雰囲気やオーラのある人になりたいですね」
既に日本一の経験があるというのは他の選手に比べても大きな経験差だと思う。
「そうですね、やはりボートの時も簡単になれていたわけではなかったので、なんというか・・・、早く結果を出さなきゃって、今1位じゃないからダメだって思いがちになるんですけど、やっぱり積み重ねがあって、紆余曲折があって、ドン底もあって、そうなれたんだから、自分のペースでしっかり進んでいかなきゃいけないんだなっていう感じはありますね。
皆さんが期待をよせてくれるような選手になりたいですし、『林のレースがあるから見に行こう』と思ってもらえるような、惹きつけられる走りだったり、競輪道が出来るように頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします!」
今はまだ迷ったり、悩んだりも多いだろう。だが、林はそれも全て前向きに力に変えていけると信じている。将来の大型ガールズ選手誕生を期待したい。

林真奈美生徒