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生徒インタビューレポート 細田 愛未(108期)

2015/03/25

細田愛未選手

自転車が好きだったので、ガールズケイリンを目指しました

高校時代から自転車競技で活躍してきた細田愛未。細田が自転車と出会ったのはトライアスロンがきっかけだった。
「家族がトライアスロンをやっていたので、自分もやり始めて、小学校1年から自転車には乗っていました」
その中から自転車を選んだのは?
「中学2年くらいの時にトライアスロンで伸び悩んでいて。ランニングが苦手で、自転車が一番得意だったし、好きだったので、自転車一本に絞りました。
それに、中学3年の頃に両親から、ガールズケイリンが始まったって聞いて、そこでトライアスロンを続けるか、自転車をやるかで悩んだ時に、自転車の方が好きだし、生活も出来ると思うので、そこで決めて、高校時代はガールズケイリンを目指しました」

決意を胸に細田は、川越工業高校に進んだ。川越工といえば、トップで活躍中の平原康多選手をはじめ数多くの競輪選手を輩出している。だが、他の女子はいたのだろうか。
「いえ、いなかったです。私だけ。でも、男子の中で練習した方が強くなれたと思うので、よかったかなと思います」
師匠は、高校の先輩でもある太田真一選手。
「師匠には、学校にいる間は先行で頑張れって言われたんですけど、あとはケガなく無事に卒業してこいって言われました」

細田愛未選手

T教場のメンバーがライバルです

学校に入る前は長距離の方が得意だったんですけど、訓練をしていく内に短距離の方が強くなって、今では長距離の方が苦手になりました(笑)。最初の頃はロードも速かったけど、最近は全然遅くなりましたね」
学校に入ってよかったことを聞くと
「短距離が強くなったことが一番嬉しいですね!」
と、笑顔で答えてくれた。
「脚質が変わると思わなかったです。でも、親が以前、遺伝子テストみたいなのをした時に、自分は短距離系だったらしくて、やれば強くなるんじゃないかみたいなことを言われていて、その通りになりました」
脚質が変わったことで競輪向きなったといい方向にとらえているそうだ。

競走訓練ではどんなことを考えて走っているのだろうか。
「まだお金がかかっていない競走なので、1レース、1レースで力を出し切って、存在感を示せるレースをしようと思っていたんですけど、なかなか思ったようにいかなくて、人の後ろについてしまったり、なんかズルいレースをしてしまって、そういうレースが続いてしまったんです。その時に校長先生が『このままじゃ弱くなるだけだぞ』って言われて、それで気持ちを切り替えて、もう一度自分のレースを走れるようになりました」

今の課題は?
「踏み出しが弱いので、T教場で男子の後ろでもすぐ離れてしまうので、もっと強化して、女子のトップの選手と一緒に走った時に楽についていけるようにしたいです」

細田は、滝澤正光校長が指導するT教場に選ばれている。
「競走訓練では勝つのが当たり前と思われていて、プレッシャーもあったんですけど、校長先生は『そういうところは気にせず、内容を重視して走れ』って言われたので、そこまでプレッシャーにはならなかったですね」
T教場の練習はきついときくが、どうだったのだろうか?
「全部がきつかったけど、練習メニューで2周を全速力で、ダンシングで座らないで全力で行けって言われた時は、もう腕が千切れるかと思いました(笑)。最初の半周は加速しているからいいけど、残り1周半はもう辛かったですね」

学校で印象に残っている思い出は?
「やっぱり体育祭ですね。皆がワイワイして、先生たちもワイワイして、一番面白かったですね」
逆に一番きつかったのは?
「錬成が、冬でも半そで短パンなので、それが精神的にも一番きつかったですね(笑)。もう手がかじかんで動かないーみたいな(笑)」

ライバルの存在が強くしてくれることも多々ある。細田にとってライバルは?
「108回生全員なんですけど、特にT教場のメンバーがライバルです。たぶん、デビューしてからもどんどん強くなっていくと思うので、それに負けないように頑張りたいと思います」

細田愛未選手

どんな展開にでも対応出来るように頑張ります

デビューしたらどんな選手を目指すのだろうか。
「今の自分のままだと先行逃げ切ることは難しいと思うので、自分の力で出て、そこから自分でレースを作っていける、そんなレースがしたいです。
憧れは加瀬加奈子さんなんですけど、先行一本ですごいなって思います。
自分も、自分のスタイルをどんどん作っていって、今までにないスタイルを自分で作っていける選手になりたいですね!」
どちらかというと目指したいのは自在的な選手なのだろうか。
「そうですね、徹底先行よりも自在になりたいです。そのレースの展開を見て、瞬時に判断出来るような選手になりたいです」

レースの組み立てや切り替えは得意が重要になってくる
「まだ瞬時に判断できるというのはまだなんですけど、でも、運ですけどいいポジションにいたりとか、そういうのが多いので。でも、デビューしたらそういうことはないと思うので頑張らないといけないですね」
だけど、それは逆に意識してないで動けていることではないだろうか。
「そうなのかもしれないですね(笑)。先行争いをしていて、その内の番手のところにいて、外がたまたま下がってきて、バックからフワっと行って1着とかがよくあるので」
競走訓練を見ていると、落ち着いてチャンスで逃さず動くイメージがある。
「108回生の中で走っていると、脚質がわかってくるので、下がってくるなと思ったら動かないし、これはどかないなと思ったら自分で動かなきゃいけないし、そこは考えていますね。
今から先輩たちを研究して、動けるようにしていきたいと思います」

卒業した後、地元の練習環境は?
「主体は、大宮競輪場ですね。師匠がいない時は街道練習に行ったりすると思います。
大宮の女子は3人、関口美穂さんや高橋梨香さんらがいます。一緒にいる時は一緒に練習しています。先輩たちは、ギア比も違うけど、レースに合った練習をしているので、意識が違うなって感じですね」
デビューしたら、その先輩たちと勝負していかないといけない。
「はい。もっと自分の苦手なことを克服していかなきゃいけないと思うけど、それと同時にトップスピードを維持できる力をつけていきたいです」

「メンタルは強い方だと思います。けっこうマイペースなので、プレッシャーとかは感じない方かなと思います。マイペースで、レース前に自分の世界に入れるのは強みだと思うので、そこは緊張する人よりは有利だと思います」
高校時代に大会に出場した時も緊張して動けなかったということはなかったと言うから、そのメンタルの強さは本物だろう。

「学校生活で、色々と身体面や精神面で鍛えられたので、それを活かして、一戦一戦集中して、どんな展開にでも対応出来るように頑張ります。応援よろしくお願いします」
ふわっとした雰囲気の中に、負けたくない気持ちをはっきり口にする芯の強さを感じる細田。目標であるガールズグランプリ出場を目指して、細田の走りに、大きな期待がかかる。

細田愛未選手