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生徒インタビューレポート 梅田 夕貴(108期)

2015/02/25

梅田夕貴選手

自分がどこまで一つのことを出来るか見てみたかったんです

2006年の福井のキャンペーンレディ・お市の方、準グランプリ、金沢大学大学院を修了、そこからガールズケイリンを目指した異色の経歴の持ち主、梅田夕貴。
「福井市のキャンペーンレディをしていた時に競輪を初めて見たんです。それで競輪を好きになったんですよね。競輪ってすごいなって思ったんですよ。迫力があって、『人の力でこんなにスピードが出るんだ!』って感じて。知っていけば、展開を読むとか面白いじゃないですか、この人の戦法が面白いとか、先行がかっこいいなと思ったり、色々と見ていく内にはまった感はありますね。そこから競輪を見るようになっていて、その中でガールズケイリンを知りました」

競輪の面白さにはまり、そこから自分が目指そうと思ったのは、どうしてだろうか。
「運動が苦手だったので、最初の頃はそんな思いもしなかったですね。でも、進路などで迷っていて、そんな中で競輪が好きだったので、やっぱり走ってみたいと思ったんですよね。自転車競技は、あまり運動神経は関係ないって聞いていたので、それなら私にも出来るのかなと思ったんです」

しかし、その突然の決意は反対も受けた。
「親の反対とかもあったんですけど。そりゃそうですよね(笑)。『やってみなきゃわかんないじゃない!』って言ったら、そうしたら親に『何言っているの、あなた運動なんか出来ないじゃない!』と言われました(笑)。それを、とりあえず説得して、今じゃ、すごく応援してくれています」
確かに反対されてもおかしくないくらい、大きな転換だと思うが、本人にとってはそうではないらしい。 「自分がどこまで一つのことを出来るか見てみたかったんです。元々、理系でずっと研究とかしていて、研究は一つのテーマがあって、そこまで導くものなんです。それは競輪も一緒なのかなって思って。競輪っていうテーマがあって、それに対して、試行錯誤しながら答えを導くというか、結果を出していくのは一緒じゃないかと思います。だから、自分の中では大きく方向展開をしたっていう気はしてないですね。
私、専門が科学だったんですけど、もうちょっと流体力学とか勉強しておけばよかったですね(笑)。ちょっと苦手だったんですよね。テストの前にさらってやっただけだったんで、自転車に乗るようになって、もう一回勉強しておけばよかったって思います(笑)」

梅田夕貴選手

イヤだと思って止めてしまった後の後悔の方がイヤなんですよね

「競輪学校に入った時に当たり前に出来ることは当たり前にちゃんとなろうと思ったんです。とりあえず訓練を休まないことと、罰直は受けないようにと決めてやってきたんですけど、そういうことは出来ているのでよかったなと思います」

では、学校で楽しい時はどんな時なのだろうか?
「ちょっと暗いかもしれないけど(笑)、夜の1人で行く練習が好きなんです。夜練習するメンバーってだいたい決まっていて、たまに1人になる時があるんですよね。ローラー場で1人とか、貸切状態なわけですよ。そこでローラーを乗りながら、ぼーっと考え事したりとか、歌ったりとか、こうしよう、ああしようとか考えている時がけっこう楽しいですね。・・・暗いでしょ(笑)」

ここまでで印象的なことは?
「耐久訓練はけっこう面白かったですね。あの登り切った瞬間とか印象的でしたね。(山を登っている最中は)いつ終わるの?って思いながら登っていました。後方から来た男子生徒に行けるところまでちょっとついていってみようとか勝手にやってました。と、やっていたら、けっこうすぐに頂上につきましたね。そこで見た景色がすごくよかったです!
登っている時に、先生が『あと1kmだぞ』って言うんですよ。で、自分のメーターで1kmを見ても、まだまだ先があります・・・、絶対に1km違うーって思いながら登って(笑)。終わってから『先生の1kmはどれだけ長いんですか』って言ったかもしれないです(笑)。
それで、頂上で炭酸ジュースを飲んだんですけど、すっごく美味しかったですね~。もう1回耐久訓練をしたいです(笑)」

耐久訓練が楽しかったという梅田、追い込むことが苦じゃない性格なのだろうか?
「いや、その後が気持ちいいからでしょうね。
もうイヤだって思うこともあるんですよ。でも、そのイヤだと思って止めてしまった後の気持ちの方がイヤなんですよね。早朝練習も、今日はいいやって思って寝ちゃったこともあったんですよ。でも、その時の気持ち悪さがあって、途中からずっと、卒認とか何かない限りは出ています」
そこからも真面目な性格が見える。
「私ってこんなに真面目だったんだって自分でもびっくりしました(笑)。展示訓練の時の先生の書いた生徒紹介文を読んで、『訓練も生活態度も真面目』って書かれていて、びっくりです(笑)。地元の先輩や友達が見たらびっくりしますね、きっと。ちゃんとやらなきゃと思うことをやっていたら、真面目になっていましたね」

梅田夕貴選手

福井でしっかり勝てる選手になりたいです

訓練について聞いてみた。
「最初の頃は、距離、距離って感じで乗り込み中心だったんですけど、地元の練習が距離を乗る練習だったので、他の子に比べたら、いいのかなという感じでした。でも、他の子に比べたら、追走の技術がなかったので、そういうところは大変でしたね。今だにレースの駆け出しで離れてしまうので、そういうには直していかないとダメだなとは思います。もっとダッシュをつけないとダメですね」

競走中、すぐに頭を切り替えられる方かどうかは大事なポイントだが、梅田はどうだろうか。
「いえ、頭でわかるけど、身体で対応出来てないですね。例えば、自分がいい位置を取って、絶対に後ろから来るなってわかる、ちょっと外して、駆け出す。けど、ヨコに人がいるのが怖くて引いちゃうとか、そういうところも課題だと思います。そこは気持ちをもっていかないと勝負にならないですね」
ヨコに並ばれた時は負けず嫌いな性格がレースにあらわれるが、梅田はどうだろうか。
「うーん、・・・自分は負けず嫌いだと思っていたんですけど、実際のレースを見ているとそんなことないですよね。悔しいけど、それが出来てない自分が悔しいっていうのはあるんですけど、なかなか上手く出来なくて、難しいですね。
ヨコに人がいると怖いということを師匠の鷲田(佳史)さんに相談したら、『帰ってきたら、競って、こける練習するか』って言われました。でも、それしかないですよね。やっぱり、ぶつかって、これくらいで落車するんだっていうのをわからないとダメなのかなっていう話はしていますね。ガールズは競りはないんですけど、レース中にぶつかっちゃう時はあるので。課題はたくさんあります」

デビュー後の目標を聞いた。
「やはり勝てる選手になりたいですね!地元の福井が、私が帰ってくるのと同時に、福井でもガールズを呼ぼうってことになって、それに伴い施設も改築してくださって、ガールズを呼べる体制にしてもらっているんです。やはり収益を向上するためにというのが目的なので、下手なレースをすると二度とお客さんが来ないかもしれないので、なんとか出来るようにしたいですね、福井で」
デビューして、いきなり責任がかかる。
「そうなんです。競走訓練で離れた時とか、・・・上を見ながら『どうしよう』って、いつも福井のことを考えますね。
やっぱりデビューに向けて不安はあります・・・。まだまだ今の脚力じゃ勝てないので、練習していくしかないですね!
今は弱いんですけど、デビューする頃にはしっかり勝てる選手になれるように頑張っていきますので、よろしくお願いします」

自分で決めたこと、目標に向かってひたすら努力出来る人・梅田。時間がかかっても、自分の目標に向かって頑張ってくれるだろう。

梅田夕貴選手