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生徒インタビューレポート 佐藤 亜貴子(108期)

2015/02/20

佐藤亜貴子選手

知らなかったから飛び込めたような感じです

佐藤亜貴子はゼロからガールズケイリンの世界へ飛び込んだ。
「元々、スポーツジムの受付をやっていて、そこにお客さんで競輪選手がいらして、そこで競輪を知りました。幼い頃からプロスポーツ選手に憧れがあって、でも、年齢も年齢だったので諦めつつも、ちょっと心の奥底に何か出来たらいいなとずっと思っていたんです。競輪学校に年齢制限がないって聞いたので、最後のチャンスじゃないですけど、チャレンジしてみようと思ったのがきっかけでした。
2013年の6月くらいに思い立ったんですけど、色々と調べている内に競輪学校の募集があるって知って、8月に申し込みました。その時は全然自転車に乗っていなかったので、本当に突然でしたね。思い立ったら、すぐに動きたくなる性格なので(笑)。
ダメもとで応募してみたので受かった時は、正直、びっくりして信じられない感じでした。あとは入学してから練習についていけるのかと不安も入り混じっていましたね」

全然知らない世界に飛び込んだ時はどんな心境だったのだろうか。
「いや、知らなかったから飛び込めたような感じだと思います。知っていたら、逆に構えていたと思うので。
競輪学校に入った時は、事前研修の時からすごく緊張していましたね。自転車経験が全くなかったので、周りに圧倒されているのが大きかったです。そんな中で、先生たちが熱心に教えてくださったのと、今年の1月から師匠(柴田健)が決まって、事前研修の前までつきっきりで練習を見てくれたので、それを励みに頑張ろうと思いました」

佐藤亜貴子選手

競走はやればやるほど悩むことも多いです

就職経験もある佐藤にとって、学校生活はどう感じるか気になるところだ。
「(入る前は)つらいかなと思ったんですけど、逆にきっちり決められているので、自分的には動きやすいですね。だから、特に不便な点はありません。皆が思うほど大変な点はないですね。ちゃんとご飯も出していただいて、練習に行くだけに集中出来るので、とても良い環境だと思います」

「自転車を始めたばっかりは、全然タイムが出なかったので、合格ラインが、1000mTTが1分27秒で、それも切れてない状態だったけど、『とりあえず頑張って卒業だけはしてこい』と言われました。何とか、研修の中や試走記録会で計った時は23秒を出せたので、ちょっとひと安心しました。それから1回目の記録会で、早くはないですけどそのタイムを縮められたので、もっと頑張りたいという気持ちになりました」
師匠の柴田健選手からは「卒業だけはしてこい」とアドバイスされた佐藤だが、自転車の才能を早く開花させているのか、頑張りが活きているのか、早くも試走記録会では400mFD、1000mTTで3位に入っている。

佐藤は、競走訓練ではどんなことを考えて走っているのだろうか。
「最近、やればやるほど悩むことも多いです。思うような展開にならないのは当たり前なんですけど、着も良くないし、走っている内容も良くないので、今は迷っていることが多いですね。脚があれば先行争いをしたいんですけど、上位の人たちとはまだ脚力が違うので、競りにいっても遅れてしまうのが今の現状なので、積極的に行くプラス持続出来る脚力をもっとつけたいと思います。シッティングの方は得意なので、先行しつつも、捲りにも目を向けてチャレンジしていきたいなと思います。
そのためのダッシュ力が今は全然足りないので、自主練習の中でパワーを強化しようと色々取り組んでいる最中です」

自主練習も自分の足らないところを意識しているそうだ。
「使える時は登坂に行ったり、水平走路でタイヤを引いたり、あとは1kmサーキットで負荷をかけて登っていくというパワートレーニングをしています。
固定の電動ローラーで、だいたい50~60kmで回して、もがく時にいけたら90kmくらいでやっていたら、今後は逆に回す楽さを覚えてしまって、先行した時に風を当たって走る感覚が変わってしまって、先行した段階で脚にくるように一時期なってしまったので、それとは別に外でパワー系をやるようにしています」
回転と負荷、その辺が自転車の難しいところも実感している。
「でも、楽しいですね! 突然、上位の人と競れたり、差せたりした時はやっぱり気持ちがいいですね!」

デビューしたらどんな選手になりたい?
「加瀬加奈子選手や奥井迪選手のように、先行していくような選手になりたいですね」

佐藤亜貴子選手

気持ちが一番だと思うので、しっかり考えるようにしたいと思います

いきなりガールズケイリンに挑戦したりと行動力ある佐藤だが、小さい頃はどんな子だったのだろうか。
「剣道をやっていたんですけど、ものすごく負けず嫌いで、男女関係なく試合をするんですけど、誰にも負けたくなかったですね。負けると、話しかけないでオーラを出して、独りの世界に入ってしまう、今思えば最悪な性格なんですけど(笑)、それくらい負けず嫌いでした」
その負けず嫌いは今もレースに出る?
「そこも悩んでいまして、昔ほどの負けたくない感が掘り起こされてないので、そこもうちょっと出していきたいなと思っています。今はちょっと気持ち的に消極的になってしまう部分もあって、強いので適わなくて当たり前みたいに思ってしまうところがあるので、そこをなんとか脚力とは別に技術で上回れるようにと思えるようになりたいですね。
気持ちが一番だと思うので、気持ち一つで練習も変わってくると思うので、そこはしっかり考えるようにしたいと思います。
いいやと思っちゃったら、そこで終わってしまうので、そこで気持ちが出れば、ダメでも競って、競ってゴールまでいけると思うので。見ている人にも楽しんでいただけるレースが出来たらいいなと思います」

佐藤の苦手はインタビューなど、人前で話すこと。
「すっごく苦手です(苦笑)。しゃべるのが本当に苦手で、すごいあがり症なんですよ」
108回生の中でも落ち着いて見える佐藤だけに意外だ。
「落ち着いている風なだけですね(笑)。一回、生徒会長が休みの時に朝礼台に朝礼をしなきゃいけない時があって、自分じゃ緊張していたつもりはなかったんですけど、身体は正直で、回れ右を左で回ったんです(笑)。それを自分で気づいてなくて、先生に『お前、左だぞ』って指摘されて気づいて、やっぱりダメだなって思いました(笑)。人前でしゃべるのは苦手ですね。このあがり症をなんとかしないといけないですね」

「今は卒業するのも怖いくらい。この状態でデビュー出来るのかって思います。卒業したら、デビューまでしっかり師匠に鍛えてもらいます。
まだまだ脚力不足ですけど、デビューまでにはしっかりと先輩たちと戦えるように、練習を積んでいきたいと思うので、よろしくお願いします!」
チャレンジャー佐藤の本当の挑戦はこれから始まる!

佐藤亜貴子選手