プロデビューを目指す競輪学校生徒サイト

生徒インタビューリポート 青木美優編

2014/03/26

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ここまで空手一筋だった。

6歳から始めた空手は、中学生のときに全国大会3位、高校では全国大会で準優勝と活躍をした。競輪学校入学時は全生徒が髪を短く整えるが、「高校が厳しくて、みんな髪を坊主みたいに短くしていたから、男の子みたいでした。自分の高校時代の写真を見ても誰だかわからないと思いますよ。それくらい短かったですし、今の方が長いくらい」と笑いながら振り返る。
「2つ上の兄がいて、小さいころは何をするにも兄に負けたくないと思っていました。空手を始めたのも、兄が先にやっていたから。道場に迎えに行くときに付いていって、見ているうちに、自分もやりたいと。それからずっと空手漬けの毎日でしたね(笑)」

空手からガールズケイリンへ。
チャレンジを決めたのは高校後の進路を考えているときだった。
「今までは空手優先の生活でした。私の家は母子家庭で、母はずっと応援してくれていました。ずっと二人三脚で大会にもいって、自分の夢は空手で世界大会に出て優勝すること。でも惜しくも4位で、全国大会で優勝することも目標だったのに、2位でした。高校最後の大会だったんですけどね。それで高校3年生のときに進路で迷った時に、まず大学進学、次に母がもともと競艇選手だったこともあって、競艇とケイリンが候補にありました。ガールズケイリンは母がインターネットで見ていて、『始まったよ』と聞きました」

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進学、そして競艇とガールズケイリンの天秤。
その決定打は、何だったのだろうか。
「競艇は食べられないんですよね、体重制限があって。身長も制限がありますし。自分は食べるのが大好きなので、食べないで体を絞るのは厳しいかなと思いました(笑)。それで、ガールズケイリンを受けて、もし受かったらそれは運命かなと。ダメなら大学の後期を受けようと思っていました。空手を辞めるというのに抵抗はありましたが、大学進学するのはお金がかかるし、これ以上、母に負担をかけたくありませんでした。だから稼いで、今までの恩返しをしていけたらいいなと思って始めたのもひとつですね」

思いは実って、適性で競輪学校に入学を果たした。空手漬けの毎日から、自転車漬けの生活が始まった。未経験の自転車だけに、勉強の毎日が続いている。

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「空手は自分の体だけで勝負しますが、ケイリンは、自転車と体がないとダメ。ママチャリしか乗っていなかったので、最初は乗り方も全然分からなかったです。乗り始めて、ちょうど1年経ったくらいですが、まだまだ難しいですね。最近になって、ようやく乗り方とか何となく自分の中で分かってきた感じです。適性なので人より自転車に乗らないといけないですし、技能で入っている子に勝つには、乗るしかない。朝練習を日課にして、とにかく乗っています」

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そして今の課題はダッシュ力。
これは空手時代からの課題でもあったという。
「脚質は、どちらかというと地脚系。辛いことに長時間耐えることの方が良いみたいで、そういう性格なんですかね(笑)。2000mTTとか、けっこう好きですから。課題のダッシュは、空手をやっていたときも瞬発力がなくて、母に『反応が鈍い』と言われていました。それが自転車にも繋がっているのかも」

とにかく食べることが大好き。
「お肉と甘いものが無いと生きていけないかもしれません」と大きな笑顔。
「入ってすぐに『ぽっちゃり』と言われてしまったのが、ショックで! でも入ったときは筋肉も付いていなかったし、そう言われても仕方ないですけどね(苦笑)。だいぶ絞ったとは思います。無駄な脂肪はつけないように身体も絞ってエンジンを大きくしながら、もっと筋力をつけていきたいです」

練習環境に恵まれている。栃木といえば、102期に荒牧聖未、104期に梶田舞とガールズケイリンのトップで活躍し続ける先輩もおり、目標としてその背中を追い続ける。

「師匠は江連和洋さん。本当に良い師匠に恵まれました。見た目は怖そうに見えますが(笑)、とても優しいですし、いろいろ細かく指導してくれて、いつもお世話になっています。それに地元にはガールズの先輩2人がいるので、先輩たちに負けないようなパワフルな走りをしていきたいですね(笑)」

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パワフルなレース
これが今後の目標だ。デビューに向けて、準備をひとつひとと整えていく。
「今は不安ばっかりですね。でもお客さんに喜んでもらえるようなレースをしたいと思っています。理想は先行して逃げ切りですが、まだそこまで脚がなくて……。でも、お金を賭けてもらっている以上は一生懸命パワフルにいきたいです。その姿を見てもらって、感動してもらえたら嬉しいですね」